ブックレビュー【その仕事、全部やめてみよう 1%の本質をつかむ「シンプルな考え方」】
書店でタイトル買いした１冊です。
著者はクレディセゾンの常務執行役CTOの小野和俊さんです。
最近、同年代の経営者や著者の書籍を好んで読んでいます。
同じ時代を生きてきたことがあるせいか、共感できるところが多々あり読みやすいように感じている今日この頃です。
ITベンチャー企業の経営者としての経験とクレディセゾンという古参大手企業という相対するような職場での経験を通じて、何のために仕事をしているのかを教えてくれています。
経験に裏打ちされた内容と、秀逸なキーワードで分かりやすく仕事の本質を伝えてくれていると感じました。
目次タイトルを紹介すると、「谷」を埋めるな、「山」を作れ！、「ハンマーと釘」の世界の落とし穴、「ラストマン戦略」で頭角をあらわせ、「To Stopリスト」をいますぐ作る、職場は「猛獣圏」である、など独特の言葉で仕事の仕方を表現されています。
表現が独特なのは、著者が自身の経験の中で常に考えながら自分の言葉で起こっている事象を理解しようとした結果ではないかと思います。
私は、他人の経験を疑似体験させてくれる書籍が好きです。
その人の唯一無二の経験をシェアしてもらえるのは貴重だし、自分に置き換えながら読むと勉強になります。
昨今は、昔話を語る上司（おじさん）は嫌われがちなので、会社で武勇伝を語る人も減ってしまいましたが、先人や自分にない経験を持つ人の話は最近とくに謙虚に聴くようにしています。
なんせ著者はひとつ年下で、私なんかはまだまだ語るほどの何かを残せていないなぁと思いつつ、明日から頑張ろうと思わせてくれる1冊でした。