ブックレビュー【嫌われる勇気】

2020年10月20日

初版からだいぶ経っていますが、アドラー心理学のベストセラー本です。

職場での人間関係の改善のためにアドラー心理学を勉強することにした私ですが、最初に手にしたのはこの本ではありませんでした。

「勇気づけ」・「自己受容」・「課題の分離」・「共同体感覚」といったアドラー心理学の考え方を知った後でしたので、それを確認しながら読みました。

全編がアドラー心理学を解く「哲人」とネガティブ「青年」との対話形式で書かれていますので、物語のように読み進められます。

前述したアドラーの考えを哲人が青年にひとつひとつ丁寧に説いてくので、自分自身を青年に投影しながら読むことで、自分自身の内省になり、自分ならどうしているか、そういう風に考えれば良いのか、と自分の課題を改めて認識することができました。

ただ、作中の「青年」は私ほど素直ではない(笑)ので常に「哲人」に反論し続けます。

対話中でアドラーの考えを出来るだけ多く伝えなくてはならないので、前半で「青年」がなるほどって納得してしまってはいけなかったのでしょうが、頑張って説明している「哲人」に対する「青年」の言動にあまり共感できませんでした(笑)。

なんせ最後の最後で急に納得するので唐突感しかありませんでした。

「哲人」のアドラー心理学の解説は分かりやすく、最初の1冊としてはおすすめだと思います。

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