ブックレビュー【もしアドラーが上司だったら】

2020年11月17日

とても気に入っている1冊です!

書店の「心理学」コーナーではなく、「ビジネス・上司・コーチング」といったコーナーに並んでいたのをたまたま見つけました。

アドラー心理学に興味を持ち始めた頃に「もしアドラーが上司だったら」というタイトルだけで購入しました。

内容は、本物のアドラーがもし上司だったらということではなく、アドラー心理学を実践している凄腕が上司だったら・・・という物語本です。

全体を通してアドラーの教えを職場でのエピソードを通じてわかりやすく読みやすい書籍だと思います。

好みが分かれるかもしれませんが、私は読んで良かったと感じました。

ベストセラーの「嫌われる勇気」を読んだことがあり、アドラー心理学を理解できているという方には内容が重複しているので物足りないかもしれません。

物語は、アドラーの12の教えを上司の「ドラさん」が部下の「リョウくん」にひとつづつ伝えていく形で進行していきます。

私は「ドラさん」の立場で読んでいましがた、どちらかと言えば「リョウくん」と同じ立場の社会人2~3年目のような若手の方が読むと良いかもしれません。

営業として日々の仕事で感じている不安や不満、目の前で起こっている事象について、上司の「ドラさん」がわかりやすくアドラーの教えを通じて解説してくれます。

途中、コラムとしてその章の整理とまとめが書かれていますので、基本的な考え方を順を追って理解していくことができると思います。

物語の進行上、難解な言い回しや理解しにくいシチュエーションなども無いので、一気に読めるでしょう。

後でコラムのところだけでも何度も読み返せば、ベースの考えを頭の中に定着させられるのではないでしょうか。

残念ながら「ドラさん」みたいな上司は現実にはいないと思います。

とても良い人なのですが、私もキャラクターが違いすぎて「ドラさん」のようになりたい!とは残念ながら思うことはありませんでした。

でも、読んでなんだかスッキリする書籍、それが「もし、アドラーが上司だったら」です。

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