管理部門で働くことに向いてる人、向いてない人

2024年1月10日

どんな人が向いているの?

管理部門の仕事に向いている人と向いていない人というのはあるのでしょうか?

私の経験上ではあると考えています。

それは、管理部門の仕事ができる、できないということと同義ではないと思っています。

経理担当者は一般的に数字に強いというイメージがあると思いますが、それでは数字に強い人が経理に向いているかというと必ずしもそうとは言えません。

管理部門は、社内のセンシティブな情報を扱う部署です。

例えば、経理は一般社員よりも早く詳細に会社の数字つまり経営状況を知る立場にありますし、人事であれば自分以外の他の社員の給与額を知ることが出来る立場にあります。

もし、経理の担当者が経営状況をついうっかり社内外に話してしまうような人間であれば大きな問題です。

もし、人事の担当者が他の社員の給与額や人事評価内容をおなじようにうっかり社内外に話してしまうようなことがあればこれもやはり問題です。

このような特性を持っているようであれば、たとえ簿記が出来ても面接が上手にできたとしても管理部門の仕事には向いていないと言えるでしょう。

管理部門で仕事をするうえで誠実であることは何よりも重要な要素だと私は考えています。

スキルではなく人物像が大事

私が新卒で銀行に入社して間もないころ、配属された支店で給与配金なる業務がありました。当時でも給与は口座振込が一般的でしたが、大手建築関連の会社では日雇い労働者に対して現金払いでした。

その為、現金を会社へ運ぶ仕事がありました。1回に運ぶ金額が2,000万円を超えると行員2人で運ぶ決まりになっていたので、先輩行員に随行していたのですが「この札束が“お金”に見えるようなら銀行員に向いていないで」と言われました。多額の現金を目にするのが銀行員の日常であり、それに目がくらむような人間は不正に手を染めてしまう。そんな人間は銀行員に向いていないという戒めの意味でした。

これは仕事が出来る出来ない以前に、その人自身の資質の問題です。

例え普段は経理らしくない、人事らしくないような面があったとしても、善悪の分別がしっかりついており、信頼されるに足る人物であれば管理部門で長く働いていくことができるでしょう。

とかくビジネスの世界は”信用”で成り立っていますが、管理部門には”信頼”できる従業員に担ってほしいと経営者サイドも思っています。

中小企業で「経理は社長の奥さんがやっている」なんていうのはよく聞く話ですが、これは明らかに”信用”ではなく”信頼”が勝っている典型的な例です。

人の資質を採用で見極めるのは非常に困難ですが、いろいろなエピソードから候補者の人物像にできるだけ迫るように努力しています。

すでに管理部門で働いている方も、これから目指す方も、”常に誠実であれ”をモットーにしてみてはどうでしょうか。

もちろんスキルを伸ばす努力も必要なのは言うまでもありません。

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雑記

Posted by M部長