新人や中堅社員が将来プロフェッショナルとなる為に必要なこと
ビジネスプロフェッショナル、所謂その道の専門家になるためには何をすればよいのでしょうか。
弁護士や税理士など、資格をもってその専門性を担保する方々は分かりやすいですが、企業の管理部門で働いている私たちは、総務、経理、人事といった分野のプロであることをどのように表現すればよいのでしょうか。
まず自分が目指すプロの理想像を明らかにする必要があります。その為に参考にしていただきたいのが、次の3つの質問です。
- あなたはなぜ管理部門で仕事をするのですか?
- あなたは他の管理部門の社員と何が違うのですか?
- あなたはこの職場で何ができるのですか?
これは私が生命保険の営業職として研修を受けた際に聞かれたプロになるための3つの基本質問です。
自分がその道のプロと自覚するのであれば、この3つの質問に答えられなければなりません。もちろん正解があるわけではなく、自分なりの答えを見つけなければならないということです。
自身の現在そして将来の在り様、そして仕事の軸となる答えになりますのでしっかりと考えましょう。また、この質問はすべての仕事に当てはめることができますので、今の皆さんの仕事を当てはめて考えてみて下さい。
ちなみに今の私は、
- 社長の右腕として経営を支える人材になる為
- 社内で誰よりも管理部門の業務を理解している
- 会社の経営数値を一番理解し、必要な情報を提供できる
といったところです。
3つの回答が決まれば、あとはそれに近づけるよう業務に邁進することです。迷ったときはその答えを思い返して原点回帰するようにしましょう。
どんなに簡単な業務であったても、難しく高度な業務であっても、同じように自分自身のあるべき姿に照らし合わせながら繰り返し何度もでも理想に近づくために取り組みましょう。
この繰り返しがとても大切です。多くの研修を受け、多くの知識を得ることも必要ですが、仕事の質を上げる近道は、単純行為を何度も繰り返し続けることです。
回数が増えれば増えるほど熟練度は上がり洗練されていきますので、今の経験は間違いなく将来の財産となります。
職人技の話のようですが、業務や社員のマインド形成においても全く同じです。
また、若く未熟な間は内容よりもスピードを重視しましょう。仕事においは内容よりも納期が優先します。やっつけ仕事は駄目ですが、質を追求するあまり納期が守れないようではいけません。
期限という約束を守るのはビジネスにおいて信頼を得るためには最も重要なことです。
また、繰り返し続けていく中でマンネリにならないように、創意工夫を常に考える姿勢も忘れてはいけません。
最後に、社内で異動や役職変更などがあった場合は、3つの答えを柔軟に考え直すこともしましょう。
経験を積み、立場が変われば、新たなステージの理想像を考えて、それに向かって邁進しましょう。
3つの答えを日々の仕事で意識することはあまり無いかもしれませんが、自分の仕事軸をもっていれば迷っても前に進むことができますので、是非、一度考えてみて下さい。