顧問税理士の選び方
経理業務の1年の集大成として決算と申告業務があります。
税務申告を社内の経理担当や社長自らがやられているケースは少なく、ほとんどの会社が税理士に依頼しているかと思いますが、私がこれまでお仕事させていただいた税理士や会計事務所スタッフを振り返ってみて、付き合うならこういうやっぱりこういう税理士先生だ!という基準を紹介したいと思います。
あくまでも私個人の感覚ですので共感できる、できないはあるかと思いますので読み流してください。
まず、税理士として一定水準以上の品質で申告業務ができるのは当然として、その点では良し悪しはつかないことを前提に話を進めたいと思います。
というのも税理士資格は試験合格組と免除組がいますので、単純に税知識に関する勉強時間に差があり、それが知識差になっている場合もあり、残念ながら外からは見分けがつかないので気を付けましょう。
同じように公認会計士も申告業務を代行することができますが、公認会計士の場合、会計知識はありますが税務の分野では税理士に劣る場合がままありますので合わせてご注意ください。
それともう1点、以前に「コンサルタントに過大な期待をしてはいけない」という記事でも書きましたが、専門家に丸投げするのではなく、あくまで自分自身で勉強して、調査して、方向性を出したものが、正しい判断かどうかのジャッジを仰ぐ、担保を取るために税理士の先生を利用してください。そうしないと自分のスキルはあがりませんし、会社を守れません。あくまでも会社を守る責任者は、経理部門の担当者であり責任者であることをお忘れなく!
前置きが長くなってしまいましたが、結局のところ私の経験上、“税務以外で煮詰まった時も助けてくれる先生”が良い税理士だと思っています。
これは税理士に限った話ではなく、自分の本業以外の分野で相談を受けても残念ながら商売としては1円にもなりません。
それでも相談に乗ってくれたり、自分の人脈を紹介してくれたり、取引先を紹介してくれたりする先生は、クライアントの事を真摯に考えてくれている先生だと思います。
逆にこんな先生は嫌だというのもありますが、長くなりそうなのでまた別の機会に書きたいと思います。
つまるところ、良い税理士というのは良い人、尊敬に値する人のことだと思います。
ご自身が尊敬できる、なんでも相談できる先生が身近にいるだけで、実務を預かる責任者としては本当に助かります。
そんな方と出会えるよう、自身も面倒くさがらずに困っている誰かの話を聴く姿勢が大切にしたいと思います。